右翼系電波日の丸ババア、新宿西口に降臨す!


新宿で研修があった。眠気と闘いながらなんとかこなし、さて飯を食って帰ろうかどうしようか悩みつつJR新宿駅西口改札付近を通りかかると日の丸を身にまとった女性がなにやら叫んでいる。
おお!?と思って近寄ってみると、「中曽根が大運動をする」とご神託の真っ最中。以下聞き取れた内容を列挙。
「ソ連は虐殺した人々を湿地帯にポイポイと捨てている。その死体はそこで肥料になるわけだが、そこで発生した細菌を渡り鳥が日本各地にばらまいている。それがインフルエンザの原因である。だから香港型だのなんだのといろんなのがあるけれど、大本は露西亜の責任である!」
「美智子さんは皇室に入った以上、責任を持って露西亜に乗り込んでいって千島列島を返還するように説得しろ!雅子さんは子供が生まれなかったら皇室を出ろ!天皇家が絶える!」
「露西亜と公明党と民主党社民党はつながっている。金をもらっている。だから諸悪の根元である!」
「朝鮮半島からはあさりはおろか、木一本、枝一本、葉一枚輸入してはいけない!」
などと驚愕の自説を大演説している。まさに驚くべき話、アナタの知らない世界である。で、イイなぁと思ったのは、こういう右翼ちっくな話の間に「足のとがった靴を履くとリンパ液の流れが悪くなるのでやめろ」「風呂に入ったら戸を完全に閉めるな!密閉してはいけない」(←根拠不明)ほかにはドクター中松と静電気と宮本亜門の関係について熱く語っていた。残念ながら話の大部分は雑踏にまぎれてしまいよく聞こえなかった。(ときおりジャムの瓶にいれた水を飲んでいた)バックを大小3つほどもっている。どうもこのテの方は沢山バックを持ちたがる傾向があるように思える。
←ちなみにババアのまとっている日の丸には細かい字でびっしりと`千島`だの`列島`だの`日本`だのと書いてある。耳なし芳一のようだ。
日の丸ババアの話が一段落したのを見計らって話しかけてみた。日の丸ババアはどんどん歩き出している。私は小走りにならないと並ぶことができない。かなり速いペースである。
「あの…」と切り出すと「なあに?そのままいって頂戴」と歩く速度はゆるめない。かいま見たそのご尊顔は白塗り、料理屋にあるまな板のごとく分厚い眼鏡、ぴんくに縁取られた唇。こういう方は大抵年齢不詳なのだが、だいたい50代以上であるとお見受けする。「すンばらしいお話しですね」とまでいうと「ああそれならあっちへいって」とシッシッと犬の子のように追い払われた。
なんだよ、いけず。こういう電波系ババアはなぜか高慢ちきな人が多いような気がする。まあさっき別なおばさんが日の丸ババアの肩を叩いて話しかけても一切応じなかったから、自明の理、という気がしないでもないが。
日の丸ババアはいずこともなくさっていった。新宿の夜はむらさき。
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